キラキラ星

お空のキラキラ星が欲しくて、精一杯手を伸ばした。
届かないと分かっているのに、手を伸ばした。
手が届かなくて、届かなくて、泣いたあの夜。

目の前の幸せに気づかないままで、高いところのキラキラ星が欲しかった。
無い物ねだりだと分かっていても、やっぱり欲しかった。
本当に欲しいものはすぐ傍にあったのに……

人はどうして、小さな幸せを見失ってしまうの？
どうして、お空のキラキラ星の光に惑わされてしまうの？

自分だけのキラキラ星をしっかり掴んでいるのに……何故？

お空のキラキラ星の輝きは、過去のもの。
手の中のキラキラ星の輝きは現在（いま）のもの。

過去の星にすがりついてたって、願いは願いのままだから……
さぁ、私だけのキラキラ星に願いをかけよう。

せめてもの抵抗

子供の頃は夢が溢れてた
傷一つない透明な夢が
なのに
いつからだろう？

現実の雨に打たれて、夢は溶けていった
ううん、見えなくなった

大人になるほどに雨は激しくなって 夢が薄れるスピードは早くなっていく

大人になりたくない
どんなに叫んでも、時計の針は戻らない

だけど、この夢だけは
現実の雨に濡れないように

ずっと胸に抱いておこう
叶うまで